明日の東京競馬場で行われるメインレースは、古馬中距離GⅠレースの天皇賞・秋(GⅠ)です。
世間の注目はなんといっても前走の宝塚記念(GⅠ)でまさかの惨敗を喫した国民的スターでGⅠ5勝馬の7キタサンブラックに集まる事でしょう。
その宝塚記念(GⅠ)で勝利を飾った2サトノクラウンはじめ、前哨戦の毎日王冠(GⅡ)を制した4リアルスティールや同レース2着馬の14サトノアラジン、その他にも今年の香港QE2世C(GⅠ)勝ち馬の3ネオリアリズムや紅一点で今年のオークス馬9ソウルスターリングなど、7キタサンブラックに待ったをかける兵どもが揃いに揃ったといえる出走メンバーから今年の天皇賞・秋(GⅠ)は一筋縄にはいかないレースになりそうです。。
先週迄続いていた雨も今週は上がっていましたが、あいにく本日から雨天で明日も引き続き東京の降水確率は80%となっていますので重馬場開催が濃厚になっています。
最高気温も18℃と少し肌寒さを感じるものになっています。
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抑え評価
はじめに、冒頭にも先述したGⅠ5勝馬の7キタサンブラックですが、過去の戦歴からもステイヤー資質が高く、同馬にとって今回のレースは得意分野とは言えません。
実際、今回のレースと類似している3歳時に出走した皐月賞(GⅠ)の成績から判断してもここでは厳しいレースを強いられそうです。
それに加え今回は4ヶ月休養明けのレースとなり年内で引退表明をしていることもあって恐らく次走からのジャパンC(GⅠ)と有馬記念(GⅠ)を最大の目標にしている事から考えても同馬の1着の可能性は厳しいと判断出来ます。
以上の内容から、7キタサンブラックは抑え評価とします。
その7キタサンブラックを前走の宝塚記念(GⅠ)で負かしている2サトノクラウンは、昨年暮れの香港ヴァーズ(GⅠ)も勝っている事から今回上位人気になっています。
しかし、同馬の過去の戦歴を見ると2200m~2400m戦のレースではめっぽう強い競馬をしていますが、3歳時の皐月賞(GⅠ)や天皇賞・秋(GⅠ)、それに昨年度のQE2世C(GⅠ)に天皇賞・秋(GⅠ)、更には今年度からの新設GⅠとなった大阪杯(GⅠ)といった2000m戦のレースの成績は今一つとなっています。
以上の内容から、同馬にとって2000m戦は少し忙しいレースであることがわかるので2サトノクラウンの1着の可能性は厳しいと判断し抑え評価とします。
天皇賞・秋(GⅠ)で2年連続複勝圏内に入り、今年の大阪杯(GⅠ)でも2着と2000m戦で安定した成績を残している12ステファノスですが、今年6歳を迎えており全盛期と比較するとやはり年齢的な衰えを感じる事から抑え評価迄とします。
昨年度のダービー馬である15マカヒキも皐月賞(GⅠ)3着からみてもわかりますが距離が少し短く1着の可能性は厳しいと判断します。
そして、前走斤量58kgを背負った宝塚記念(GⅠ)で4着に善戦している18シャケトラも15マカヒキ同様に本質的に距離が短いので抑え評価迄とします。
今回紅一点でここに挑戦してきた3歳牝馬の9ソウルスターリングですが、前走の毎日王冠(GⅡ)や桜花賞(GⅠ)で惨敗を喫している事からよりスピードを要求される今回のレースでは分が悪いと判断して抑え評価迄とします。
有力馬分析
今年の天皇賞・秋(GⅠ)の本命候補馬には甲乙付け難い4頭が残りました。
その事からも今回は非常に難解なレースと言えるでしょう。
まず1頭目は、前走香港のQE2世C(GⅠ)でGⅠ初勝利を飾っている3ネオリアリズムです。
同馬はそれ以外にも昨年の札幌記念(GⅠ)では、世界のマイル王の異名をとり昨年度の天皇賞・秋(GⅠ)を制したモーリスを撃破している事や中山記念(GⅡ)勝ちがあるように中距離重賞3勝の実績があります。
更には、昨年度のマイルチャンピオンシップ(GⅠ)では、3ヶ月休養明けのレースにも関わらず、勝ち馬ミッキーアイルとはタイム差0.1の3着に好走している事からスピードを兼ね備えている事も立証しています。
それに、週末の天気予報から当日は重馬場が予測されますが、同馬の過去の戦歴の中に稍重馬場で行われた札幌記念(GⅠ)がありますが、モーリスに影をも踏ませない逃走劇を決めている事からも同馬にとっては歓迎材料と言えます。
しかし、今回6ヶ月休養明けになる事と自身初となる斤量58kgを背負うレースになる事から本命評価には至りませんでした。
但し、上記2点の不安要素を意に介さなければ1着の可能性はあるので、3ネオリアリズムは単穴評価とします。
2頭目は、13グレーターロンドンです。
同馬はデビュー当時から期待されていましたが、3歳時から難病治療のため長期休養を余儀なくされていました。
そして、治療期間を経て昨年11月に戦列に復帰すると、マイル戦4連勝で一気に東風S(OP)を勝つと、3ヶ月の休養を経て安田記念(GⅠ)に挑戦することとなりました。
その結果は4着に敗れてはいますが、勝ち馬14サトノアラジンとはタイム差0.1秒の僅差であった事からこのクラスでも通用していると言えるでしょう。
但し、復帰後4連勝を飾った全てのレースでは上り3Fメンバー中最速の脚を使っていたのに対し、安田記念(GⅠ)時の同馬の上り3Fの脚はメンバー中4位タイであった事からGⅠレースになると勝ちきるまでは厳しいと判断します。
以上の内容から、13グレーターロンドンは2着・3着候補とします。
3頭目は、4リアルスティールです。
昨年の同レース2着馬で、3歳時の皐月賞(GⅠ)では、怪物ドゥラメンテにはタイム差0.2秒の2着でしたが、3着馬7キタサンブラックにはタイム差0.4秒を付けていて、5歳世代ではドゥラメンテ・7キタサンブラックと肩を並べる実力馬です。
GⅠ勝利は海外GⅠの1800m戦ドバイターフ(GⅠ)がある事からも2000m戦前後のレースでのポテンシャルの高さが窺えます。
昨年は5ヶ月休養明けで2着でしたが、今年は前走7.5ヶ月休養明けで使われた毎日王冠(GⅡ)で、道中は中団を追走して最後は14サトノアラジンとの叩き合いを制していて最高の形で本番を迎えられる事からも昨年以上のレースが期待出来そうです。
また斤量58kgに関しても昨年の同レースでメンバー中最速の脚を使っている事から全く問題はありません。
敢えて不安要素を挙げるとなると当日の馬場状態でしょうか?同馬は重馬場レースが未経験ですので、こればかりは走ってみない事には何とも言えません。
しかし、そんな同馬が重馬場を意に介さないと思われる朗報がありました。
つい先週22日の東京競馬場で不良馬場の中行われた甲斐路Sに同馬の全弟プロディガルサンが出走しました。
そのプロディガルサンは自身初となった道悪レースで、4ヶ月休養明けながら勝ち馬とはタイム差無しのクビ差2着と強い競馬をしています。
その内容からすれば、プロディガルサンの全兄の4リアルスティールも重馬場でも強い競馬を出来そうです。
以上の内容から、4リアルスティールを1着の可能性は有りの対抗評価にします。
そして、最後の1頭は14サトノアラジンです。
GⅠレースでは惜しい敗戦が続いていましたが、2走前の安田記念(GⅠ)で念願の初GⅠ勝利を飾った同馬。
近走使われてきたレースからすれば、今回のレースは距離が長いとも思われがちですが、4ヶ月休養明けとなった前走の毎日王冠(GⅡ)ではトップハンデ58㎏を背負いながら出走メンバー中最速タイの脚を使い勝ち馬4リアルスティールとはタイム差無しの2着と強い競馬をしていていよいよ本格化を思わせるような充実ぶりを見せています。
その他にもエプソムC(GⅢ)やモンゴル大統領賞(OP)の東京1800m戦で強い競馬をしていて、2000m戦の成績(2 0 1 0)からも距離に関しては問題ありません。
そして、過去のデータを見ても天皇賞・秋(GⅠ)というレースと安田記念(GⅠ)というレースの関連性は非常に高く、安田記念(GⅠ)連対馬が天皇賞・秋(GⅠ)に出走してきた場合ほぼ好走が約束されています。
明日は差し追い込み脚質である同馬にとってあいにくの天候で重馬場が予測されています。
しかし、同馬の重馬場成績(1 1 1 1)から重馬場もこなせている事がわかります。
以上の内容をまとめると、同馬は斤量58kgのマイルGⅠ勝ちが有る事と、中距離実績が有り、馬場状態不問で強い競馬をしています。
以上の内容から、管理人の本命馬は14サトノアラジンに決定しました。
最終決断
予想印
◎14サトノアラジン
◯4リアルスティール
▲2ネオリアリズム
△13グレーターロンドン
△7キタサンブラック
△2サトノクラウン
×12ステファノス
×15マカヒキ
×9ソウルスターリング
×18シャケトラ
買い目
印上◎14サトノアラジン◯4リアルスティールとしましたがこの2頭は同等評価です。
馬券は◎14サトノアラジンと◯4リアルスティールの2頭軸を本線としますが、明日のレースは重馬場開催が予測されていますので手広くいきます。
3連単
1着 14 4
2着 14 4
3着 13 3 7 2 12 15 9 18
(16点)各100円 1600円
1着 14 4
2着 13 3 7 2
3着 14 4
(8点)各200円 1600円
1着 13 3
2着 14 4
3着 14 4
(4点)各100円 400円
3連複
1列目 14 4 3 13
2列目 14 4 3 13
3列目 14 4 3 13 7 2 12 15 9 18
(40点)各100円 4000円
1列目 14 4
2列目 3 13
3列目 7 2 12 9
(16点)各100円 1600円
1列目 14 4
2列目 3 13
3列目 7 2
(8点)各100円 800円
投資合計 10000円
グッドラック!~参考にするなよ~
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