いよいよ明日東京競馬場でジャパンC(GⅠ)が行われます。
東京では、この中間54年ぶりの降雪に見舞われた影響と、天気予報では明け方から曇り時々雨の予報となっているので今年のジャパンC(GⅠ)は良馬場開催にはならない模様となっています。
そんな馬場状態が予測される中、今年は特別抜けている存在も不在ですので、レース前から一筋縄ではいかないムードが漂っています。
それではここからは、1着候補を絞っていきます。
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1着候補でここまで残った6頭
前回の記事迄で残った6頭とその詳細は以下の通りです。
残った馬
武豊(57kg)
2400m(1 0 0 1)
東京コース(2 0 0 1)
重馬場成績(1 0 1 0)
吉田隼(57kg)
2400m(1 1 0 1)
東京コース(2 1 0 2)
重馬場成績(1 2 0 1)
M.デムーロ(57kg)
2400m(0 2 0 3)
東京コース(0 0 0 2)
重馬場成績( 未 経 験 )
蛯名(55kg)
2400m(0 0 1 0)
東京コース(2 0 1 0)
重馬場成績(1 2 0 0)
川田(57kg)
2400m(2 1 1 2)
東京コース(0 1 1 1)
重馬場成績(0 0 0 3)
R.ムーア(57kg)
2400m(0 1 0 1)
東京コース(1 1 0 2)
重馬場成績( 未 経 験 )
キタサンブラック分析
3.5ヶ月休養明けとなった前走の京都大賞典(GⅡ)では、斤量58kgを背負い見事1着になりました。
同馬の過去の戦歴を見ると、これまでに出走したレースは全12戦でその成績の内訳は(7 1 3 1)となっています。
勝率58% 連対率67% 複勝率92%
と驚異的な数字を残しています。
GⅠレースを含む重賞レースも5勝挙げていて、それらのレースの距離も1800m~3200mと幅広い距離にも対応出来ています。
そんな同馬ですが、気になる点はたった一度の着外が今回のジャパンC(GⅠ)と同じコースの日本ダービー(GⅠ)で14着に敗れている事です。
たしかに当時のローテーションを見ると、新馬戦が1月31日と遅かった為、日本ダービー(GⅠ)出走迄のローテーションが強行軍だったので疲労が取れずの大敗だったとも考えられます。
しかし、GⅠ戦に限定したキタサンブラックの勝っているレースと敗れているレースの比較をしてみるとどうでしょう?以下に書き出してみました。
(勝っているGⅠレース)
菊花賞(GⅠ)3000m
1着 3.03.9(35.0)[―0.0秒]
天皇賞・春(GⅠ)3200m
1着 3.15.3(35.0[―0.0秒])
(敗けているGⅠレース)
皐月賞(GⅠ)2000m
3着 1.58.8(35.2)[+0.6秒]
日本ダービー(GⅠ)2400m
14着 2.25.5(36.8)[+2.3秒]
有馬記念(GⅠ)2500m
3着 2.33.1(35.1)[+0.1秒]
宝塚記念(GⅠ)2200m
3着 2.12.8(36.8)[+0.0秒]
上記の内容を見ると、勝っているGⅠレースは2戦共に3000m以上のレースで、一方敗けているGⅠレースは、2000m~2500mのレースだと判ります。
同馬の勝ちパターンは、前目での競馬をして無尽蔵のスタミナで最後まで他馬に抜かせない形です。
まだ記憶に新しい馬で1キタサンブラックに似たタイプの馬と言えば、脚質こそ違いますがゴールドシップでしょう。
ゴールドシップも菊花賞(GⅠ)や天皇賞・春(GⅠ)では勝ちましたが、東京2400mの日本ダービー(GⅠ)やジャパンC(GⅠ)では敗れています。
今回のジャパンC(GⅠ)の様なクラシックディスタンスで行われるレースでは、スタミナだけでは無く最後の決め手が勝敗に大きく左右してきます。
1キタサンブラックの日本ダービー(GⅠ)の敗因は、上記にも記載しましたが、強行軍による疲労による事もそうでしょうが、それにしても敗けすぎているのでやはり同馬にとって今回のコースは有利に働くとは考えられません。
以上の内容から、1着の可能性は厳しいと判断しますが、絶好枠の1番ゲートを引き当てた事、そして世界の武豊騎手のエスコートに加えて、複勝率92%の驚異的な数字から2着・3着の可能性は高いと判断して、1キタサンブラックは対抗評価とします。
3ゴールドアクター分析
お馴染み昨年の有馬記念(GⅠ)勝ち馬で、当時は8番人気の低評価でしたが見事に勝利を飾りました。
その後、3ヶ月の休養を挟み年明け初戦の有馬記念(GⅠ)と同コースの日経賞(GⅠ)を斤量58kgで勝利しました。
そして迎えた本番の天皇賞・春(GⅠ)では、1番人気に支持されましたが、1着の1キタサンブラックとは、タイム差0.8秒の12着と大敗を喫しました。
その後、5ヶ月休養明けとなった前走のオールカマー(GⅡ)では、斤量58kgを背負い見事1着になりました。
上記の内容を見ると、天皇賞・春(GⅠ)以外のレースでは強い競馬をしています。
そこで同馬の過去の戦歴を見ると、3歳時の菊花賞(GⅠ)に出走していて、このレースも天皇賞・春(GⅠ)同様芝3000mの長距離レースで、同馬はタイム差0.7秒の3着に敗れていました。
その事からも3ゴールドアクターの天皇賞・春(GⅠ)の敗因は距離が長かったからという事が判ります。
そして、同馬がこれまで勝った重賞レースは全4レース有りその内3勝は2500m戦で1勝は2200m戦となっています。
同馬の戦歴から判断すれば、中山コースに強く有馬記念(GⅠ)向きなイメージが有りますが、東京コースのアルゼンチン共和国杯(GⅠ)勝ちも有る事からも今回のジャパンC(GⅠ)でも期待出来そうです。
それに、週中の降雪の影響に加えて天気予報では明日雨が降りそうですので、おそらくパンパンの良馬場になる事は無くパワーを要する馬場になりそうです。
そうなると、ますます3ゴールドアクターに有利に働く事になります。
父親スクリーンヒーローもジャパンC(GⅠ)勝ち馬である事から判断しても充分こなせると思います。
以上の内容から、同馬の1着の可能性は有りと判断して、3ゴールドアクターは対抗評価とします。
12サウンズオブアース分析
5.5ヶ月休養明けとなった前走の京都大賞典(GⅡ)では、1着馬の1キタサンブラックとはタイム差0.2秒の4着でした。
同馬の過去の戦歴を見ると、意外ですが重賞未勝利となっています。
そんな同馬は、重賞勝ちこそ無いものの2200m~3200mの幅広い距離での重賞レースで好走しています。
同馬の好走してきたGⅠレースは以下の通りです。
菊花賞(GⅠ)3000m 斤量57kg
2着 3.01.1(34.4)[+0.1秒]
有馬記念(GⅠ)2500m 斤量57kg
2着 2.33.0(34.7)[+0.0秒]
逆に惨敗してきたGⅠレースは以下の通りです。
日本ダービー(GⅠ)2400m 斤量57kg
11着 2.25.8(35.3)[+1.2秒]
天皇賞・春(GⅠ)3200m 斤量58kg
9着 3.15.4(35.5)[+0.7秒]
ジャパンC(GⅠ)2400m 斤量57kg
5着 2.25.0(34.4)[+0.3秒]
天皇賞・春(GⅠ)3200m 斤量58kg
15着 3.18.5(37.8)[+3.2秒]
以上の内容をまとめると、GⅠレースで好走している時の斤量は57kgで距離は2500m以上の長距離レースになっています。
一方、惨敗しているGⅠレースの長距離レースで背負った斤量は58kgでした。
そして、惨敗している中距離の2レースは今回のコースと同じ東京2400mでのレースで斤量57kgだったにも関わらず敗けています。
以上の内容から、12サウンズオブアースもステイヤー資質が高い馬で今回のクラシックディスタンスでのレースでは1着の可能性は厳しいと判断出来ます。
但し、これまでの実績と鞍上はM.デムーロ騎手ですので、12サウンズオブアースは馬券圏内迄の抑え評価とします。
9ディーマジェスティ分析
休養明け2戦目で臨んだ前走の菊花賞(GⅠ)では、1着サトノダイヤモンドとはタイム差0.5秒の4着に敗れています。
同馬は、皐月賞(GⅠ)勝ち馬で日本ダービー(GⅠ)ではタイム差0.1秒の3着と同世代のサトノダイヤモンドやマカヒキともひけをとらない実力馬です。
そんな同馬が、菊花賞(GⅠ)ではサトノダイヤモンドのみならず、14レインボーラインやエアスピネルにも先着を許したのは、おそらく距離が長かった事が原因でしょう。
しかし、今回のジャパンC(GⅠ)を3歳牡馬が好走する為には、菊花賞(GⅠ)好走に求められる能力よりも日本ダービー(GⅠ)で好走出来る能力が必要になります。
ですから、今回出走の同じ3歳牡馬の14レインボーラインは菊花賞(GⅠ)2着で、日本ダービー(GⅠ)8着ですので今回は分が悪く、一方9ディーマジェスティは、菊花賞(GⅠ)4着で、日本ダービー(GⅠ)3着ですので今回は大いに期待出来そうです。
しかし、気になる点は14レインボーラインの項にも記載しましたが、3歳馬にとって菊花賞(GⅠ)出走後にジャパンC(GⅠ)に出走するローテーションは過酷すぎる事です。
過去の歴史を振り返って見ると、1990年以降3歳牡馬でジャパンC(GⅠ)を制した馬は2頭しかいませんでした。
(※2010年ローズキングダムは1着馬ブエナビスタ降着による繰り上げ1着の為省きます。)
その2頭と2頭の前走は以下の通りです。
前走:毎日王冠(GⅡ)2着
前走:菊花賞(GⅠ)4着
上記の2頭の詳細を見ると、エルコンドルパサーは休養明け後に毎日王冠(GⅡ)を叩いてジャパンC(GⅠ)で勝利を飾っています。
そして、もう1頭のジャングルポケット。
この馬だけが前走菊花賞(GⅠ)を使われてジャパンC(GⅠ)を勝っています。
しかし、ジャングルポケットのローテーションを見ると、菊花賞(GⅠ)前に使われたレースは8月の札幌記念(GⅡ)でしたので、菊花賞(GⅠ)出走迄の間隔が約2ヶ月空いていたので、謂わば菊花賞(GⅠ)は休養明けで使われた様な形になります。
その為、ジャパンC(GⅠ)がメイチ仕上げだったと言えます。
上記の戦歴と全く同じ馬が14レインボーラインですが、ジャングルポケットとの違いはジャングルポケットは日本ダービー(GⅠ)勝ち馬でした。
以上の内容をまとめると、3歳牡馬がジャパンC(GⅠ)を制するには、菊花賞(GⅠ)にメイチ仕上げで出走していない馬、且つ日本ダービー(GⅠ)勝ち馬となります。
それらの条件を踏まえて判断すると、9ディーマジェスティの1着の可能性は厳しくなります。
従って、9ディーマジェスティは2着・3着の可能性有りの対抗評価とします。
6ラストインパクト分析
3.5ヶ月休養明けとなった前走の京都大賞典(GⅡ)では、1着馬の1キタサンブラックとはタイム差0.6秒の7着と少し水をあけられる形になりました。
同馬の過去の戦歴を見ると、重賞は3勝挙げていて1800m~3200mと幅広い距離のレースに出走しています。
しかし、GⅠ戦になると厳しい戦いを強いられています。
そんな同馬が、昨年のジャパンC(GⅠ)では、1着ショウナンパンドラとはタイム差無しの2着と7番人気を覆して激走しました。
3歳時に青葉賞(GⅡ)2着が有る事からも6ラストインパクトにとって東京2400mはベストな条件なのでしょう。
しかし、今年で6歳を迎えたので昨年5歳時以上の成績となると難しくなりそうです。
そして、昨年の鞍上は世界のR.ムーア騎手でしたが、今年は川田騎手での出走になる事からも昨年以上の1着の可能性は厳しいでしょう。
それに週中降雪も有り、今週末の天気予報も雨になっているので重馬場になりそうです。
そうなると、同馬の重馬場成績(0 0 0 3)から判断すれば着外に敗れる事も考えられます。
以上の内容から、6ラストインパクトは馬券圏内迄の抑え評価とします。
16リアルスティール分析
中間に一頓挫あり、5ヶ月休養明けぶっつけとなった前走の天皇賞・秋(GⅠ)では、1着世界のモーリス&R.ムーアとはタイム差0.2秒の2着で上り3Fはメンバー中最速タイの33.5秒で上々の内容でした。
そして、今回は休養明け2戦目になりますので前走からの上積みも見込めます。
同馬の過去の戦歴を見ると、3歳時に皐月賞(GⅠ)で1着ドゥラメンテとはタイム差0.2秒の2着となりその次走では今回のジャパンC(GⅠ)と同コースの日本ダービー(GⅠ)に出走しています。
当時の成績は1着ドゥラメンテとはタイム差0.6秒の4着に敗れていますが、同馬も1キタサンブラック同様にデビュー時期が遅く日本ダービー(GⅠ)迄のローテーションが強行軍になったので疲れが取れない状態でのレースになった結果だと言えそうです。
血統的に決して向いているとは言えない菊花賞(GⅠ)で、1着馬の1キタサンブラックとはタイム差無しの2着と好走している事からも日本ダービー(GⅠ)での敗因は距離的なものではない事が証明出来ます。
そして、今回のジャパンC(GⅠ)に於いては、16リアルスティールにとって追い風となる心強いデータが有ります。
天皇賞・秋(GⅠ)で上り3F最速の馬は、ジャパンC(GⅠ)で好走している事です。
昨年のジャパンC(GⅠ)勝ち馬のショウナンパンドラも前走の天皇賞・秋(GⅠ)では上り3F最速でした。
それに加えて、今回16リアルスティールには世界のR.ムーア騎手が騎乗する事もプラス材料になります。
昨年は7番人気の6ラストインパクトをあわやの2着までもってきた騎手でこれ以上無い最高のジョッキーです。
以上の内容から、管理人の本命1着候補は、16リアルスティールに決定しました。
最終決断
予想印
◎16リアルスティール
◯3ゴールドアクター
△9ディーマジェスティ
△1キタサンブラック
×14レインボーライン
×17シュヴァルグラン
×12サウンズオブアース
×4ルージュバック
×6ラストインパクト
×5イキートス
買い目
3連単
(大本線)
1着 16 3
2着 16 3 9 1
3着 16 3 9 1
(12点)各200円 2400円
1着 16 3
2着 16 3 9 1
3着 14 17 12 4 6 5
(36点)各100円 3600円
1着 16 3
2着 14 17 12 4
3着 16 3 9 1
(24点)各100円 2400円
3連複
(抑え)
1列目 16 3
2列目 16 3 9 1
3列目 6 5
(10点)各100円 1000円
投資合計 9400円
グッドラック!~参考にするなよ~
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