当初は16頭登録していた出走予定馬でしたが、出走確定馬は12頭まで減り、枠順も決定しました。
この頭数なら紛れもなくなると思われるので、ますますモーリス1強の構図が濃厚になってきた模様です。
果たして、逆転の目はあるのか?
それでは安田記念の細かい分析に入っていきたいと思います。
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安田記念が荒れる原因は負担重量の違い
まず安田記念がよく荒れるレースと言われるのは、大半のGⅠレースと異なる点があるからなのです。
その異なる点とは負担重量の違いです。
安田記念・宝塚記念・天皇賞(春)・天皇賞(秋)
【負担重量一覧】
- 4歳以上牝馬ー56kg
- 4歳以上牡馬ー58kg
上記以外のGⅠレース
【負担重量一覧】
- 4歳以上牝馬ー55kg
- 4歳以上牡馬ー57kg
安田記念を含む上記の4つのレースは、他のGⅠレースに比べると牡馬・牝馬共に1kg重たい負担重量を背負う事になります。
たかが1kgと思われるかもしれませんが、競争馬にとってはこの1kgの差が結果に大きく左右してくる事実が過去の内容を見てもよくわかります。
ハンデ戦などにおいても、このような光景を知らず知らずの間に見ている人も少なくないと思います。
例えば、負担重量57kgのGⅠレースで勝利経験がある牡馬が、特に苦手意識のない距離・コースのGⅢのハンデ戦のレース等にトップハンデ58kg等を背負い出走してきた時のレース結果が、散々たる結果におわる事がありますよね。
このような場合で、「馬はすこぶる順調なのに敗因がわからない」的な声もよく聞きます。
しかし、よくよく考えてみると、敗因は「負担重量に耐えられなかった」の1点に尽きるのではないでしょうか。
安田記念出走馬12頭の負担重量について分析
安田記念の出走が確定した12頭の馬の負担重量について細かく分析していきたいと思います。
- 8モーリス・・・牡馬5歳ー現在7連勝中(GⅠ4連勝中)の言わずと知れたマイル界の絶対的王者。
昨年の安田記念勝ち馬でもあり、斤量58kgも問題ありません。
- 9イスラボニータ・・・牡馬5歳ー同馬が58kgを背負ったレースは、昨年の天皇賞(秋)。決して有利とは言えない16番ゲートからの発走で結果は勝ち馬ラブリーデイから0.2秒差の3着。
上り3Fもメンバー中2位タイと秀逸な内容でした。
ここでも通用するでしょう。
- 1クラレント・・・牡馬7歳ー同馬は昨年の当レースで、勝ち馬モーリスと0.2秒差の3着。
その時の上り3Fはメンバー中5位タイで58kgに順応しているが、勝ちきるまではいかない模様です。
それに当時は6歳でしたが、今年は7歳と年齢的な面も加味すれば、いいところ馬券圏内迄が妥当でしょう。
- 2ダノンシャーク・・・牡馬8歳ー2年前のマイルCS勝ち馬。
58kgを背負ったレースでも好走はしているのだが、57kgと比較するとキレ味は鈍っています。
年齢も考えるとこの舞台は厳しいですが、前走内容とGⅠ馬の実績に敬意を評して馬券圏内迄はありとします。
- 4ディサイファ・・・牡馬7歳ー過去の戦歴を見ると57kg迄なら好走しているが、58kgを背負ったレースではいいところ無しです。
年齢的にも厳しいでしょう。
- 10フィエロ・・・牡馬7歳ー同馬も過去の戦歴を見ると58kgになると、明らかにパフォーマンスは落ちている。
年齢的にも厳しいでしょう。
- 12レッドアリオン・・・牡馬6歳ー同馬も過去の戦歴を見ると、57kgでも厳しい模様でしょう。
- 6ロゴタイプ・・・牡馬6歳ー同馬の58kgを背負った時のレース内容は、前走のダービー卿CTでは牝馬のマジックタイムの2着、4走前の富士Sでは、当時3歳のダノンプラチナの3着という内容でした。
馬券圏内迄が妥当でしょう。
- 5コンテントメント(香港馬)・・・セン馬6歳-香港からの刺客。
前走の香港GⅠレースの、Cマイルでは、モーリスに完敗を喫している。
58kg以上を背負ったレースでも馬券圏内には来ているので、馬券圏内迄の評価が妥当でしょう。
以下の馬は58kg未経験馬です。
- 7サトノアラジン・・・牡馬5歳ー同馬は、スローペースの上り勝負いわゆる後傾ラップのレースに強い馬です。
しかし、安田記念というレースは、前傾ラップに強い馬が得意なレースです。
そして同馬は58kgは未経験ですが、昨年の後傾ラップを刻んだマイルCSの舞台で勝ち馬モーリスに4着完敗している。そのモーリスは58kgでも勝っている事から、勝ち目は無いと判断できます。
馬券圏内迄が妥当でしょう。
- 11リアルスティール・・・牡馬4歳ー昨年のクラシックレースの中心を担った1頭で、前走はGⅠドバイターフ1800mを制覇。
今回は、斤量58kgもマイル戦も初めてで未知の部分が多いです。
しかし、同馬の過去の戦歴を見てみると今回の安田記念で太刀打ちできそうな内容のレースが一戦ありました。
それは「皐月賞」です。
その内容が、勝ち馬ドゥラメンテと0.2秒差の2着で時計は1.58.4で上り3F34.5でした。
勝ち馬ドゥラメンテは1.58.2で上3F33.9でした。
リアルスティールは前で粘るも最後に捕まりました。
しかし、1600mならば最後までスピードを持続できるかもしれません。あとは、58kgを苦にしなければ逆転の可能性は有り得ます。
- 3ロサギガンティア・・・牡馬5歳ー過去の戦歴を見ても今回のメンバーの中では見劣りします。
M.デムーロ騎手なので、馬券圏内迄で抑えます。
第66回安田記念のまとめ
出走各馬の分析をしましたが、やはりモーリスには死角らしい死角が見当たりませんでした。
今回の安田記念はモーリスには逆らえない?ので、馬券は「モーリス絡み」の買い目になる確率が非常に高いです。
しかしまだ日はあるので、もう少し掘り下げて分析すると「もしかするともしかする?」可能性もあるので、もう少し分析してみたいと思います。
その結果次第で変更点や追加情報があれば、こちらの記事に順次追記していきたいと思います。
安田記念の買い目に関しては、次回の記事で公開しますので乞うご期待ください!
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